夜公演(後編)

・そしてAmbitious!
・とにかく娘。の中にいる彼女を目に焼き付けるよう、神経を集中させるんだけど・・・
・やっぱり、“最後”って思うと自然に涙が込み上げて来ちゃって
・でもそこにいる紺ちゃんはこれまでと変わらぬ紺ちゃんでいるんだよなぁ


・Ambitious!が終わると、これまでの公演同様に北向きにマコが、そして南向きに紺ちゃんが立つんだけど
・この最終公演は2人の為にスタンドマイクが用意され、一気にセレモニームードになって
・会場は一斉に・・・という感じではなく徐々に・・・ではあったけど
・ピンクのサイリウムがじわ〜っと会場全体に広がっていってね・・・
・周りのパキンという音に呼応するかの様に、自分も高輝度ピンクを3本折りました



・まずはマコからの手紙・・・
・皆への感謝の気持ちを話してから、紺ちゃんへの言葉を語り始めたマコだったけど
・途中涙で言葉に詰まってしまうと、紺ちゃんもつられて泣き顔になっちゃって
・でも“食べ物”の話しをし始めたら紺ちゃんも泣きながら頷いたりして・・・
・「うちらは離れていてもラブラブだよね!」で、見せた笑顔が凄く良かったな


・「こんこんにバトンタッチします!」とマコがふると
・会場中から割れんばかりの「こんこん」コール・・・
・笑顔で手紙を読み始めようとした彼女だったけど
・一面ピンクのサイリウムとなったその光景に、思わず言葉を失っちゃって・・・
・それでも、手紙を読み始めた彼女は一言一言を噛み締めるように語って
・時折涙ぐむ事はあっても、そのしっかりとした口調は彼女のたくましさを感じたし
・頬は涙でクシャクシャなのに、しっかり先を見据えた目をした彼女に引き込まれちゃったな


・「紺野あさ美、元気に卒業したいと思います!」
・最後にそう言い放った彼女はこれまでずっと見てきた彼女の中でも最高に強く、その自信に溢れる姿に感服だったし
・この時の彼女の真っ直ぐで大きな瞳を見て、ようやく自分の中の蟠りも吹っ飛んで
・この子をこんな風に卒業出来るまで応援して来れて、本当に嬉しかったな・・・



・そして『好きな先輩』・・・ 
・最終公演だけの特別な1曲を期待した時もあったけど
・もはや彼女たちにはこの曲以外有り得なくって
・7度目の『先輩』は、もう「大」が幾つ付くか分からないほど号泣する自分で
・これはもう悲しみの涙ではなく、こんな5期が存在し得た事の感動の涙であって
・本当に本当に、彼女たちの為の、最高に素晴らしい曲だなぁってね



・続いて行われたメンバーからの贈る言葉・・・
・こんなにもメンバーとの“あったかさ”を感じさせてくれた卒業式はかつて無かったんじゃないかって
・これってやっぱり彼女の人柄故のものなんだろうね
・亀ちゃんの「紺ちゃん」、れいなの「ポンちゃん」・・・
・号泣しながらも最後までその呼び方を通した二人がまた嬉しくもあり、愛らしくって
・初めての卒業経験になる小春もまた尋常じゃない泣き方だったけど・・・
・これもこの先、この子が成長していく糧になっていくんだなとも思えて
・さゆのピンク継承宣言は・・・
・「しょうがないねぇ・・・。さゆだったら、いいよぉ〜。大事にしてね!」
紺ちゃんのそんな優しい言葉を引き出してくれた事には素直に感謝かな♪


・中盤の5期とのやり取りはね・・・
・愛ちゃんが話してる途中に異例の突っ込みを入れるガキさんだとか
・普通有り得ない状況が逆に5期のそのまんままな良さが滲み出ていたし
・この4人だからこそ成立している空間が、卒業式の中に温かいひと時を創り上げていて
・愛ちゃんも、ガキさんも、かける言葉の一つ一つが本当に5年間に培った重みがあって・・・
・彼女たちの絆をまた見せつけられちゃったなぁ


・涙を見せようとせず、強がりながらも声を震わせながら話した美貴ちゃん・・・
・ストレートなぶっちゃけ話がかえって心地良いリーダー
・もはやそう言える唯一の立場でもある彼女が「後輩の卒業、ヤバイわ」なんてね
・そう聞かされると、なんかまた感慨深く思えてきちゃったりもして
・みんなひっくるめて、今この10人の娘。だからこその最高の卒業式だったと思います



・続いて「この10人でまだまだ・・・」と口火を切ったリーダー・・・
・この後は怒涛のラストスパートへ
・『本気で熱いテーマソング』・・・
・ここでこの曲を聴くと、初めから卒業式の直後に歌う事を想定して置かれた曲だと痛感して
・「い〜〜ざ〜〜〜〜、進め!!」
・ここでステージから発射される銀テープ砲でもう気分は最高潮で
・もうあのタイミングってね、してやったりだわホント
・紺マコの「モーニング娘。でした!」宣言で〆て
・「10人の娘。最高!」・・・それが今思う全てであって
・そんな最高なままで、大好きな10人のステージは幕を閉じました


・ゴガールを経て始まるラストメドレー・・・
・最後の最後でも、やっぱりヘッドセットマイクと格闘している紺ちゃんなんだけど
・やっぱりそう来なくっちゃ!
・「あの紺ちゃん、何とかしてあげてよ」とか思った事もあったけど
・ここまで来たらこれもひっくるめて「最後まで楽しんじゃえっ!」みたいな勢いでね!



・こうしていくうちに『SHIP! TO THE FUTURE』・・・
・対岸の北スタンド側に向かい、最後の1曲を歌い始める彼女・・・
・その北スタンドに掲げられた“5年間ありがとう”というメッセージに
・「うん・・・本当に、本当にありがとう」
・そう心の中で叫びながら、彼女の歌っている背中を見ていました
・時折モニターに映し出される彼女なんだけど、その彼女の目にはもう涙はなくって
・これからの先を見据えた、確かな目をしていたと思います
・そう、まさに“TO THE FUTURE”なんですよね・・・


・このラスト曲も歌い終わって・・・
・最後の、本当に最後に紺ちゃんが目の前にやって来るその時・・・
・私が彼女に掲げたのは「新たな夢 絶対叶えてね ガンバレ〜!」というメッセージ
・<“夢”を叶えて欲しい>
・彼女を想うがこそ、それが何よりの願いだったから・・・
・その目標に向かって前進して行って欲しかったから・・・


紺ちゃんらしい優しい笑顔をスタンドに向け、ゆっくりと大きく手を振って歩いて来た彼女・・・
・もしかしたら彼女の目にはそれも“一風景”でしかなかったのかもしれないけど
・彼女の視野に入った時、彼女の目には“感謝”という気持ちで溢れていたと思うし
・彼女のこれからに、少しでも力添え出来たんだと信じて行きたいと思います
・そしてそれが見事叶った時、この日この時の想いが実ったんだなって


・外周1周を終え、ステージ中央には5期4人が残って・・・
・最後にまた、本当に最後の4人の結束があって
・マコとガキさんは南側へ
紺ちゃんと愛ちゃんは北側へ
・階段降り口の手前で大きくお辞儀をして、紺ちゃんはステージを降りて行きました
・そんな彼女の背中を見送って・・・
・彼女の背中がステージ奥へと消えて行った瞬間・・・
・言葉には到底言い現せられないモノがすっと肩から降りていって
・決して喪失感ではなく、“無事見送れた”という安堵感によるものだったんじゃないかな
・だから、その時自分は泣いてはいなかったですよ
・彼女同様、やり切った気持ちでいっぱいでね、後悔はもう無かったですもん


・ただ・・・
・この会場・・・
・彼女の記憶が詰まったこの会場、このステージが見える場所からはすぐに離れることは出来なくって
・これまでの全ての想いを噛み締めるように、しばしステージを眺めていました
・そして時折会場内に残った、同じく残った彼女を愛した者たちが発した叫び・・・
・連鎖的に場内にこだまするその想いは、決して未練たらしいものではなく
・彼女を愛した証として自分自身に刻み込む、一つの儀式でもあったんじゃないかな
・自分もさ、終演後の会場内で何度彼女への想いを大声でぶちまけた事か・・・
・その一つ一つが、嘘偽りのない本心であるし、願いでもあるから
・その想いをこうして刻み込んで、紺野あさ美推しとしてのケジメをつけられたかなって


・会場から外へ出た時、私は目では泣いていたけど顔は笑っていました
・まさに紺ちゃんが自らの手紙を読み終えた時と同じような感覚とでも言うのかなぁ




・多くの余韻が渦巻く、終演後の会場前だったけど
・会場の敷地を後にしてから、ゆっくりとした足取りで渋谷へ歩いていきました
・これまでの想い出を忘れぬよう、一歩一歩確実に・・・



・渋谷では安堵出来る場が欲しかったから、静かな場所を求め、とある居酒屋へ
・3人という少人数だったけど、これまでの想いを永遠のものにするのには十分で
・最初の一杯で、今まで一気したのなんて見た事ないのに一気しちゃうヒトとか
・ちょっとそれには「やられた!」って思ったけど(笑)
・自分も気持ちのイイ最初の一杯が頂けましたよ♪
・時間にして2時間ちょっと、自分の終電に合わせてのお開きになったけど
・最後のひとときもお疲れ様、そしてありがとうってカンジで


・そういやこの7月だけで7回飲みましたねぇ、公演日は4日しか無いのに(爆)
・もちろんこれもひっくるめて、最高に濃く、最高に熱く、そして最高に幸せなラストスパートだったと思いますよ♪







・・・


紺野あさ美という1人の女の子はモーニング娘。から旅立って行ったけど、彼女と過ごした日々、そしてその想い出はずっと忘れないし大切にしていきます。そして彼女の事は例え見えない処に居たとしてもずっと応援して行くと誓います。



紺野あさ美さん、これまでの5年間、本当にどうもありがとう!